電車とバスでGo!その8~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く~ 鎌倉・金沢編~

鶴岡八幡宮~大河ドラマ館も設置される武家の都鎌倉の象徴~

画像:横須賀・三浦半島はおろか日本中に影響を与えた佐様、八幡宮と並ぶ武家の都鎌倉の象徴@【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」より

源 頼朝(みなもと の よりとも、旧字体:源 賴朝)は、平安時代末期から鎌倉時代初期の日本の武将、政治家。鎌倉幕府の初代征夷大将軍。

源頼朝@Wikipediaより

まずは源頼朝公と共に武家の都鎌倉の象徴ともいえる鶴岡八幡宮を見ていきます。

画像:鶴岡八幡宮@鎌倉市観光協会HPより

始まりは、鎌倉幕府を築いた源頼朝公の祖先源頼義が、京都の石清水八幡宮を勧請(神様の御分霊を他の地に還し祀ること)したことです。頼義は石清水八幡宮を篤く信仰しており、源氏の氏神として八幡神を鎌倉の由比ヶ浜辺に祀りました。
その後、源頼朝公が現在の地にお還しし、鶴岡八幡宮の基礎を造りました。~中略~
八幡神を祀る神社は、全国に4万社以上あると言われています。古くより源氏の氏神とされ、「武運の神」としても全国で信仰されました。
鶴岡八幡宮では、「応神天皇」、「神功皇后」、「比売神」の三柱の神様を御祭神としてお祀りしております。

鶴岡八幡宮の始まり@鶴岡八幡宮公式HPより

鶴岡八幡宮、源頼朝と言うより鎌倉・室町時代と言う日本の中世の東京である鎌倉の象徴ともいえる場所であり、鎌倉開府から800年以上たった現在でも多くの人が訪れてにぎわう場所です。もともとは八幡太郎義家、新羅三郎義光(佐竹(武田)系源氏の開祖)の父にあたる源頼義が今の杉並区にある大宮八幡宮などに京都の石清水八幡宮を勧請した事でその先祖に習って頼朝が由比ガ浜に源氏の氏神として八幡神を鎌倉の由比ヶ浜辺に祀ったのが始まりとされていて、その後全国に4万社以上にまで広まりました。ちなみに全国のセブンイレブンが2万店と言われている事からも沖縄や北海道も含め日本全国で草の根で信仰されていたのが分かります。

二の鳥居

それでは歩いていきます。華やかな小町通もよいですが正式な参拝ルートに思えるので二の鳥居から向かいます。八幡宮から真直ぐ続く結構長い参道はなかなか引き締まるものです。

そして二の鳥居からずっと進むとメイン(?)の鳥居に到着します。古都鎌倉の象徴ともいえる場所だけにさすがに人が多かったです。そしてずっと本宮までずっと真直ぐと言うのも良い感じです。

さて鳥居から本宮へのルートにはこのように見事な橋がありますがどうやら「このはしわたるべからず」と言った感じです。きっと頓智を聞かせて「はしがダメなら真ん中」とすると京の都とは別の反応が返ってきそうなので素直に隣の橋を通ります。橋の下ピーナッツ型の池があり右には弁天様があります。良く考えるとあとで紹介する称名寺にも似た意匠がありますので池を橋で渡るというのは鎌倉時代の流行だったのかもしれません。

続いて進むと舞殿となります。静御前が義経を慕い、心をこめて舞った若宮廻廊跡に建っているとの事で場所としては源平合戦期の伝説のステージと同じ場所に立った舞殿です。政治と宗教と芸能、それと兄弟・恋愛の様々な感情それらがないまぜになった伝説の舞台に思いをはせたいところです。

そして本殿にたどり着きます。混雑の為写真は中途半端な場所となってしまいました。さて元祖東京の象徴鶴岡八幡宮、でっかく「天下を我が手に」とでも願いたいところですが、ここは群馬県高崎市にある山名八幡宮に参拝した時に願っているお願いをアレンジして「坂東以東11か国を我が手に」とでも願っておこうと思います。天下(近畿)よりも贅沢だという突込みはなしでお願いします。

大河ドラマ館と関連イベント

続いては大河ドラマ館へ向かいます。真ん中を通ると怖そうな見事な橋の先を進むとこのような看板があるので左折します。

そして進むと鎌倉時代の象徴に似つかわしくない現代的な建物が見えてきます。鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムと言う建物で、ここが「鎌倉殿の13人」の大河ドラマ館となります。大河ドラマ館と言うと何故か「花燃ゆ」のものにもいった事がありますが、その際は確か群馬県庁でした。主人公の勤務先なのである意味正しいですが、洒落ているという意味では「鎌倉殿の13人」に軍配が上がります。

少々ピンボケしてしまったのが残念ですが、いつもはヒゲの人に無茶振りされている主人公が珍しく堂々としたかっこよい大看板で出迎えてくれます。チケットは現地購入も可能ですが、出来ればこちらのサイトから事前購入すると無難だと思います。

いつもヒゲの人にこき使われお疲れ様です

大河ドラマ館では主要な登場人物の立て看板や衣装、各登場人物の紹介がなされるデジタルサイネージなど充実した展示がなされています。堂々とした大看板と違い普段着の主人公義時を見ると「いつもヒゲの人にこき使われお疲れ様です」と労いたい気持ちになります。

横須賀市公認謀将参上

そしてわれらが横須賀市公認謀将、三浦義村もいます。後ろは謀将らしく悪巧みを相談するスペースでなくメイキングや時代背景などの動画が公開されるシアターで多くの観客を集めていました。私もその1人ですが、なかなか面白かったです。横須賀市公認謀将は最後まで付き合ってくれそうですが、後鳥羽上皇をはじめ後半戦にも魅力的な面々が出てくると思いますので何度言っても楽しめそうです。

2022年3月1日(火)~2023年1月9日(月・祝)
鎌倉殿の13人大河ドラマ館
開館時間:9:30 ~ 17:00(最終入館16:30)
料金:大人 1,000円(高校生以上)、小人 500円(小・中学生、未就学児は無料)、チケット購入はこちらから
割引対象者:身体障害者手帳(介護者は無料)、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を所持されている方
鎌倉国宝館・鎌倉歴史文化交流館:大河ドラマ館入館時にお渡しするパンフレットの提示で(平常展 各大人300円 小人100円)へ各1回無料で入場できます。 (2023年3月31日まで)
コメント:鎌倉殿の13人の大河ドラマ館はこの鶴岡八幡宮内に設置され3月から来年1月9日までオープンします。伊豆の国市のものも含め是非ご来場ください。
3月10日(木)~2023年2月28日(火)
「鎌倉駅の13印」プロジェクト始まります!
場所:JR 鎌倉駅 東口改札
内容:鎌倉駅の月ごとに絵柄が変わる駅スタンプと今回作成した「特別な 13 印目」を集めていただき、1 年を通して鎌倉の景色や景観を楽しんでいただくプロジェクトです。13 種類の印が押せる駅スタンプ帳「鎌倉駅印帳」の無料配布や、「鎌倉駅印帳」に関連したイベントを実施していきます。

アクセス
鶴岡八幡宮(大河ドラマ館、鎌倉国宝館)
京急金沢八景駅より京急バス鎌倉駅行八幡宮バス停下車
JR横須賀線、江ノ島電鉄線鎌倉駅下車徒歩
鎌倉歴史文化交流館
JR横須賀線、江ノ島電鉄線鎌倉駅下車徒歩
京急金沢八景駅より京急バス鎌倉駅行鎌倉駅バス停下車
長谷寺
江ノ島電鉄線長谷寺駅下車徒歩
JR鎌倉駅より京急バス大船・鎌倉山・江の島行き、諏訪ヶ谷循環、江ノ電バス桔梗山、湘南車庫、藤沢駅行バス長谷観音バス停下車
※江ノ電バスは三浦半島1DAY・2DAYきっぷ三浦半島まるごときっぷ範囲外です

参考
鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮@鎌倉市観光協会HP
鎌倉殿の13人大河ドラマ館
鶴岡八幡宮@鎌倉タイムス
鶴岡八幡宮@鎌倉手帳
鎌倉国宝館
鎌倉歴史文化交流館
安里八幡宮@沖縄県神社庁

琵琶島神社~北条政子が誘致した金沢八景の名刹~

恐妻か、良妻か、弁天様か?

北条 政子(ほうじょう まさこ、平政子(たいらの まさこ)、保元2年(1157年) – 嘉禄元年7月11日(1225年8月16日))は、平安時代末期から鎌倉時代初期の女性。鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻。

北条政子@Wikipediaより

続いては頼朝公の正室であり、ある意味「鎌倉殿の13人」のメインヒロインとも言える北条政子に縁の地を少し見ていきます。

金沢八景、シーサイドライン〇景、琵琶島神社

治承4年、源頼朝が三島明神を勧請して瀬戸神社を創建した時に、夫人の北条政子が夫にならって、日頃信仰する琵琶湖の竹生島弁財天を勧請して、瀬戸神社の海中に島を築いて創建したと伝えられています。
祭神は立ち姿なので「立身弁財天」、また、島の形が琵琶に似ているので「琵琶島弁財天」とも呼ばれています。
源頼朝が瀬戸神社参拝のため、平潟湾で禊(みそぎ)をした時に衣服を掛けた石なので「呉服石」とも、「福石」とも呼ばれたと伝えられています。

琵琶島神社@横浜金沢観光協会より

京急に金沢八景と言う駅があります。歌川広重を始めとする多くの浮世絵師が名所絵として描いた金沢八景がルーツなのですが、今は埋め立てで失われた光景も多いです。その中で間違いなく八景の1つだったのだろうなと思わせる光景がシーサイドラインの車内などから拝めるこの琵琶島神社です。実際造られたのが鎌倉時代と考えるとあの時代に人工島と参道、神社を建立したと言うのはやはり尼将軍の権威と教養、またこの金沢区、鎌倉と同様の海に近い伊豆半島に育った人らしいセンスを感じさせます。ただ夫である頼朝公が弁天様に浮気しないかを心配しそうですが。

鳥居と松並木の参道

この神社へは金沢八景駅から少し歩いたコンビニ脇から向かいます。鳥居をくぐると参道の両脇を立派な松並木が飾り、鎌倉時代の人工島へ向かいます。

小さな橋を渡ると神社に到着

そして石灯籠の先にある橋を渡り神社に到着です。ちなみに訪れた際は賽銭箱は閉じられていて向かいの瀬戸神社でとの事でした。天下の尼将軍も現在は財布のひもをしっかり者の夫に握られているようです。

写真:周辺は周辺は漁師町兼シーサイドのマンション街

周辺には漁船が見え漁師町とシーサイドのマンション群が望めます。横須賀市の追浜~金沢八景~シーサイドライン沿線は美味しいお寿司屋さんの話なども聞く事が多いので聖地巡礼のついでに美味しい江戸前の海の幸に舌鼓を打つのもよいと思います。

瀬戸神社

琵琶島神社入口から見える瀬戸神社、奥さんの神社の大向さんです

鎌倉時代、幕府を開いた源頼朝は、伊豆での挙兵にあたって御利益を蒙った伊豆三島明神(三島大社)の分霊をこの「せと」の聖地に祭り、篤く信仰しました。
社殿の造営もおこなわれ、今日のような神社の景観ができ上がったのは概ねこの頃のことです。
以後、金沢(六浦)の地は港町として発展し、鎌倉と関東一円を東京湾や利根川を水系利用して結ぶ水上物流の集散地となりましたから、執権北条氏、ことに金沢に居を構えた金沢北条氏、また足利氏や小田原北条氏の崇敬も篤いものがありました。
ことに江戸時代には徳川家康は社領百石を寄進しています。
そして武家のみならず、名勝金沢八景の中心の神社として江戸の町民にまで広く崇敬者はひろがり、文人墨客も多く当社を訪れました。

由緒@金沢八景瀬戸神社

そして北条政子が琵琶島神社を作ったのと前後してできたのがこの瀬戸神社です。こちらは北条政子ではなく源頼朝が三島大社の分霊をもともと当地の聖地である瀬戸神社に祀ったもので、以降も足利氏、後北条氏、徳川家康と関東の支配者からの崇敬や保護を受けいつしか景勝地金沢八景の中心として武士だけでなく町人にも愛される場所となりました。

入口からすぐに本殿

神社の鳥居を入り少し進むとあっという間に本殿です。横須賀・三浦半島の神社は結構上下が多いのでありがたいところです。琵琶島神社の分もお参りを済ませておきます。

本田の先には洞窟に設けられた可愛らしい稲荷神社も

そして本殿の先を少し進むと洞窟の中に小さな稲荷神社があります。可愛らしいので参拝しようとしたら先客がいましたのでその終了を待ってからお参りしました。衣笠城址の稲荷神社はいくのも大変で背景の物語も壮大ですが、これくらいだと親しみやすいところです。
電車&バスでGo!その2~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 大矢部編~

アクセス
京急・シーサイドライン:金沢八景駅下車徒歩
JR鎌倉駅より京急バス金沢八景行きバス終点下車徒歩

参考サイト
横浜金沢観光協会
鎌倉殿×横浜金沢@横浜金沢観光協会
琵琶島神社@横浜金沢観光協会
琵琶島弁財天@鎌倉手帳
金沢八景瀬戸神社
瀬戸神社@横浜金沢観光協会
瀬戸神社@鎌倉手帳

称名寺&金沢文庫~義時の孫が遺したもの~

本人の演者が発表されていないのでおじいちゃんが代理@鎌倉殿の13人@NHK

北条 実時(ほうじょう さねとき)は、鎌倉時代中期の武将。北条氏一門。金沢流北条氏の実質初代で、金沢 実時(かねさわ さねとき)とも。父は北条実泰。母は天野政景の娘。

北条実時@Wikipedia

さて続いて北条義時の縁の地…と行きたいところですが、金沢区には義時の孫にあたる北条実時が作った国の史跡に指定されている名刹がありますのでそちらを紹介します。ただこの実時、おじいちゃんが大河ドラマの主役になる前に孫が大河ドラマに出演しています。「太平記」で執権を務めた北条貞顕、児玉清さんの演技もよかったです。また彼の妹は足利尊氏の父足利貞氏に嫁いでいます。(2022/3/5修正)ので、実時の子孫は天下を取ったことになります。

写真:住宅地内に地味なたたずまいで存在する称名寺

金沢山(きんたくさん) 称名寺 (真言律宗)
金沢北条氏一門の菩提寺。
鎌倉幕府の要人・北条実時が六浦荘金沢の屋敷内に建てた持仏堂から発展が起源とされます。
実時の孫・貞顕の時代には三重の塔を含む七堂伽藍を完備した大寺院として全盛期を迎えました。

称名寺@横浜金沢観光協会より

さてまず訪れるのは称名寺、住宅地の中にあるたたずまいは国の指定する史跡と思えないほど地味です。とは言え丘陵部にあり、少し行くと海にも向かえるという立地は鎌倉時代の名刹と言うのを感じさせます。

写真:称名寺通用門、左右は高さ4mの仁王像が守りを固めています。

朱塗りの赤門をくぐると桜並木の参道が続き、突き当りには仁王門。
鎌倉時代に造られた高さ4mの大きな仁王像が出迎えます。

称名寺@横浜金沢観光協会より

桜並木の賛同を通ると高さ4mの仁王像が出迎えてくれる仁王門があります。地味ですが無骨なのが鎌倉時代の史跡であることを感じさせてくれます。

写真:阿字ヶ池を中心に中之島・反橋・平橋を配した「浄土庭園」

仁王門横の通用門を入ると、阿字ヶ池を中心に中之島・反橋・平橋を配した「浄土庭園」が広がります。

称名寺@横浜金沢観光協会より

そして仁王門を抜けると中之島・反橋・平橋と3つの朱色の橋をかけた大きな池阿字ヶ池を中心とした見事な庭園が出迎えます。浄土庭園と言う庭園でその名にたがわぬものがあります。

写真:浄土庭園を過ぎると金堂・釈迦堂・鐘楼(称名晩鐘)があり、境内には創設者実時の銅像も

浄土庭園の向こうには、緑豊かな金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)を背に金堂・釈迦堂・鐘楼(称名晩鐘)があります。
春の桜、初夏の黄菖蒲、秋の紅葉と四季折々の景観が美しく訪れる人の憩いの場所となっています。

例年5月初めに境内で薪能が開演されます。

称名寺@横浜金沢観光協会より

さて浄土庭園を抜けると本堂ともいえる金堂・釈迦堂・鐘楼(称名晩鐘)があります。また境内には設者実時の銅像もあり、義時の孫がどんな感じだったのかも見て取れます。実際浄土庭園や参道、また緑豊かな金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)と自然豊かな市民の憩いの場であり、四季折々の光景が楽しめる場です。
また5月のGWには薪能が開演されていますので初夏の夜に見事な庭園をバックにした薪能を堪能するというのも贅沢な楽しみ方かもしれません。

写真:実時が遺したもう1つの遺産、今は県立の金沢文庫

中世の金沢文庫は、称名寺と小山を隔てた場所に造られたとされる、我が国で現存する最古の武家文庫です。
ここには、金沢北条氏の歴代が蓄積した文書・記録・和漢の典籍が保管されていました。
称名寺とはトンネル(中世の隧道)でつながっています。
鎌倉幕府が滅亡した後に接収をまぬがれた書物や書類は、 称名寺で保管されました。~中略~
館内には、数々の国宝・文化財の絵画・古文書等の外に、1階奥に称名寺金堂の内部が復元されています。
中央に金色に輝く弥勒菩薩(レプリカ)、その背後には弥勒来迎図(復元模写)弥勒浄土図(復元模写)が色鮮やかに蘇り、浄土の世界を体感できる空間となっています。

県立金沢文庫@横浜金沢観光協会より

続いては実時が遺したもう1つの遺産金沢文庫へ向かいます。金沢文庫は日本最古の武家文庫であり、実時とその子孫である金沢北条氏によって収集された文書・記録・和漢の典籍が保管されていました。現在の金沢文庫は平成2年に現在の場所に建てられ、数々の国宝・文化財などの貴重な資料や称名寺の近藤の内部が復元される等ある意味で称名寺とセットの遺跡の資料保存場所としても機能しています。

営業時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜、祝日の翌日、年末年始(12/29~1/3)
料金:20才以上(学生除く)250円、20才未満・学生150円(団体割引あり)、65才以上・高校生100円

枯山水を思わせる庭

現在は資料館と言う意味合いが大きいですし建物自体も後世に作られたものですが小さいながらも鎌倉時代を思わせる庭もあります。少し息を抜きたい時はこちらへどうぞ

アクセス
京急線金沢文庫駅東口より京急バス柴町行き称名寺バス停下車
シーサイドライン海の公園柴口駅下車徒歩

参考
横浜金沢観光協会
鎌倉殿×横浜金沢@横浜金沢観光協会
称名寺@横浜金沢観光協会
県立金沢文庫@横浜金沢観光協会
称名寺@鎌倉タイム
称 名 寺@鎌倉手帳
県立金沢文庫
金沢文庫@鎌倉手帳
称名寺薪能実行委員会
第25回称名寺薪能 金澤能(令和4年5月3日(祝日・火曜日))の前売券販売について@金沢区
薪能 ~称名寺~@IS-AMU Log.

富岡八幡宮

富岡八幡宮@横浜金沢観光協会より

当宮はおよそ八百年前、建久二年(1191)に源頼朝公が当郷鎮護の為摂津の西宮の恵比寿様をお祀りしたのが始めで、のち安貞元年(1227)には八幡大神を併せ祀り、社名も八幡宮と改めました。
鎌倉からはちょうど鬼門の方角に当たる海に面した小山に祀られていて、社も鬼門を向いており、鎌倉幕府の厄災防除の神としても祀られた神社です。
また八幡宮の山が応長(1311)の大津波から部落を守った事から『波除八幡(なみよけはちまん)』とも称ばれ、広く江戸方面からも信仰を集め、深川・富岡八幡宮へ御分霊された事は有名です。 

由緒・御祭神@富岡八幡宮より

さて続いては富岡八幡宮、鎌倉幕府の鬼門封じの為に西宮の恵比須様を祀ったのが始まりで、江戸幕府における日光東照宮の様なポジションにある場所と言った感じです。東照宮のような派手さはありませんが、大津波から地域を守った実績を持ち、『波除八幡(なみよけはちまん)』の名で江戸にも知られて深川にも分霊されたそうです。
こんなところにも質実剛健な鎌倉らしさを感じます。

アクセス
京急線京急富岡駅※シーサイドライン並木北駅下車徒歩
※富岡八幡宮に関しては三浦半島1DAY・2DAYきっぷ三浦半島まるごときっぷ のフリー区間範囲外ですので別途切符購入等をお願いします。

参考リンク
富岡八幡宮
富岡八幡宮@横浜金沢観光協会
富岡八幡宮@鎌倉手帳

朝比奈切通し~和田義盛の息子が一晩で切り開いた切通し~

ほぉ!いい面構えだ!!ティンと来た!!!

朝比奈 義秀(あさひな よしひで)は、鎌倉時代初期の武将・御家人。安房国朝夷郡に領地としたことで朝比奈を苗字とする。朝比奈氏(和田氏一族)の当主。~中略~
正治2年(1200年)9月、小壺の浜で2代将軍・源頼家が若い御家人と共に笠懸をし、船を出して酒宴を催していた際、水練の達者と聞き及ぶ義秀にその芸を見せるよう命じた。義秀は海に飛び込み、10回往還し、次いで海の底へ潜り、三匹の鮫を抱きかかえて浮かび上がり力を示した。頼家がその技を賞して奥州産の名馬を賜おうとすると、この馬はかねてより兄・和田常盛が所望していたものなので、常盛は相撲ならば弟には負けないと言い出し、浜で相撲の対決をした。双方大力で容易に勝敗は決しなかったため、北条義時が間に入って引き分けさせたが、常盛は衣を着替える間もなく馬に飛び乗って去ってしまった。義秀は大いに悔しがり、その座にいた者は大笑いした。
義秀の大力の話は『曽我物語』にもあり、また鎌倉の朝夷奈切通(朝比奈切通し)は義秀が一夜で切り開いたものという伝説もある。

朝比奈義秀@Wikipediaより

続いては現在絶賛活躍中の坂東武者和田義盛の息子にあたる朝比奈 義秀に縁の地の紹介です。朝比奈義秀は怪力で知られ、この朝比奈の切通しや水練では鮫を3匹抱えて帰ってくるなどどこまで正しいかは分かりませんが、ただ父義盛譲りの武勇で合戦での活躍が語られる武将だったそうです。

画像:横浜金沢観光協会より

現在、鎌倉霊園を経て鎌倉行きのバスが通っている県道は、昭和31年に開通したものです。
それ以前の旧道は、朝比奈バス停のすぐ先から左の谷あいをのぼり、鎌倉の十二所へ下りて行く山道で、「朝夷奈切通し」と言い、鎌倉七切通しの一つで、国の指定史跡になっています。
和田義盛の三男・朝夷奈三郎義秀が一晩で切り開いたという伝説からこの名がついています。
この地域を直接支配した鎌倉幕府は、1240年この峠道の開削にかかりました。工事は翌年竣工しましたが、執権北条泰時(やすとき)は自ら現場に出てきて監督し、督励のため自分の乗馬で土石を運ばせたりしたので、見る者はみな営々として働いたといいます。
この道が開かれると、北条氏にとっては江戸の内海や北からの物資はすべて六浦から鎌倉に入り、しかも房総の大族千葉氏と共に、三浦氏を牽制するのに非常に有利になりました。
また、昔の金沢は、その頃から幕末に至るまで生活必需品の塩の産地であり、十二所の光触寺(こうそくじ)にある塩なめ地蔵は、かつて金沢の塩売りがこの峠を越えて鎌倉へ商いに出るとき、お初穂の塩を供えたと言われています。

朝夷奈切通し(朝比奈切通し)@横浜金沢観光協会より

さて伝説では朝夷奈三郎義秀が一日で完成させたこの切通ですが、そんな伝説とは裏腹に六浦金沢地区は江戸湾方面からの物資の集積地帯であり、生活必需品である塩の産地でもあり、その運搬の経路だったために北条氏も気合を入れて整備したそうです。本来であれば金沢区は旧武蔵国、鎌倉市は旧相模国と昔の感覚では国境をまたぐ道ではありましたが、それでも東京である鎌倉への運輸連絡は重要できちんと経路を整備していたというのは今京急が高速で神奈川県の横浜・横須賀と東京都の品川、都営浅草線と直通しての東京都心と言うルートが整備されているところにも通じるものがあります。

アクセス
京急線金沢八景駅より京急バス鎌倉駅行朝比奈バス停下車
JR横須賀線,江ノ電鎌倉駅より京急バス金沢八景駅行朝比奈バス停下車

参考
横浜金沢観光協会
鎌倉殿×横浜金沢@横浜金沢観光協会
朝夷奈切通し(朝比奈切通し)@横浜金沢観光協会
鎌倉七口:朝夷奈切通@鎌倉手帳
鎌倉七切通し@鎌倉タイム

上総広常~元祖上総介?~

登場人物@NHK鎌倉殿の13人より

坂東武士団で最も頼りになり最も危険な男。二万騎ともいわれる大軍勢を率いており、頼朝が合流を切望するが、その去就は読めない。

登場人物@NHK鎌倉殿の13人より

さて坂東一の大物、上総広常、ドラマでは義澄、時政と並ぶ坂東の大物として、また「ぶえい」の掛け声に代表される気さくな人柄でファンの中で大きな人気を博しました。ここではそんな広常縁の地を少し紹介します。

朝比奈バス停のすぐそばです

横浜市金沢区の朝比奈のバス通りにある五輪塔(「上総介塔」)は、上総介広常の墓ともいわれています。金沢八景行きのバス停から歩道沿いに行くとすぐですので切通しなどへ向かう途中に寄り道してみてみるのもどうでしょうか?
アクセス
京急線金沢八景駅より京急バス鎌倉駅行朝比奈バス停下車
JR横須賀線,江ノ電鎌倉駅より京急バス金沢八景駅行朝比奈バス停下車

また少し距離があり相武国境も超えるのですが、広常の屋敷跡が比較的近い場所にあります。十二所神社バス停から朝比奈切通し方面へ歩いていける朝比奈の滝周辺にあったと言われています。ハイキングがてら訪れてみるのもよいかと思います。
アクセス
京急線金沢八景駅より京急バス鎌倉駅行十二所神社バス停下車
JR横須賀線,江ノ電鎌倉駅より京急バス金沢八景駅、鎌倉霊園正門大刀洗行朝比奈バス停下車

そして広常に関係あるかは分かりませんが、梶原大刀洗水と言う名水も近くにあります。どうやら梶原景時が誰かを斬った際に太刀を洗った水らしいのですが、そんな水が名水として親しまれているのを見ると坂東武士のDNAを感じます。ちなみに梶原景時の名目的な子孫と思われる梶原政景は江戸時代の初期佐竹義宜に仕え秋田霞城の縄張りを行い、鎌倉時代以降戦乱の地であった関東の築城術を現代に伝えているらしいです。
アクセス
京急線金沢八景駅より京急バス鎌倉駅行十二所神社バス停下車
JR横須賀線,江ノ電鎌倉駅より京急バス金沢八景駅、鎌倉霊園正門大刀洗行朝比奈バス停下車

参考
上総介塔@横浜金沢観光協会
上総介広常の五輪塔@鎌倉手帳
上総介広常屋敷跡@鎌倉タイムス
梶原太刀洗水@鎌倉手帳
源頼朝のための願文・・・上総介広常(okadoのブログ)

関連イベント

イベント情報

~11月27日(日)
運慶800年遠忌記念特別展「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」
場所:県立金沢文庫(京急金沢文庫駅、シーサイドライン海の公園南口駅下車徒歩)
時間:9:00~16:30
観覧料:一般800円、学生及び20歳未満:600円、65歳以上:200円、高校生:100円
内容:夏休み横須賀美術館で行われた運慶展が金沢文庫でも開催されます。三浦義村、和田義盛ら三浦氏の攻防と運慶をはじめとする鎌倉時代前後の仏師の仕事を見に行きましょう。
参考
電車とバスで行ってみたその1:横須賀美術館特別展 運慶 鎌倉幕府と三浦一族

~12/26(月)
「いざ、神奈川!デジタルラリー ~鎌倉殿×13人の御家人たち 「ゆかりの地」めぐり~」
内容:神奈川県内の「ゆかりの地」を巡ってスタンプをGETしよう!獲得ポイント数に応じて賞品が当たる抽選に応募できます。
チェックポイント:神奈川県内の「ゆかりの地」134か所(第一幕50か所、第二幕39か所、第三幕45か所)

11月12日(土)14日(月)18日(金)21日(月)22日(火)23日(祝)25日(金)26日(土)
オープントップバスで行く!三浦半島「鎌倉殿」ゆかりの地めぐり
集合場所:鶴岡八幡宮(鎌倉発鎌倉着(14、18日)三浦着(12,23,26日)、横須賀着(21日、22日、25日)
出発時間:9:00
料金:3300円
予約:10月19日受付開始(以降各コース30日前からの予約開始)
内容:鎌倉・三浦半島の鎌倉殿ゆかりの地を開放的なオープントップバスでめぐるツアーをこの秋限定で実施します!全コース、通常は非公開の運慶仏を拝観できるプレミアムコースです。すべて鎌倉発。着地は鎌倉/三浦/横須賀の3パターンあります。(コースによって実施日が異なります。)
参考:電車とバスでGo!その5~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 三浦編~

横浜金沢観光協会アドトレインを運行します!
・シーサイドラインでは、「横浜金沢」の魅力発信を強化するために「横浜金沢観光協会」アドトレイン(2編成)を運行しています!「横浜金沢観光協会」アドトレインでは、横浜金沢観光協会の主要事業の紹介や現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿13人」とのゆかりの地を紹介する「鎌倉殿×横浜金沢」や「横浜金澤七福神」、「横浜金沢ブランド」などを紹介します。

鎌倉殿×横浜テクノタワーホテル
・横浜テクノタワーホテルは、八景島・金沢文庫・横浜・鎌倉へ好アクセスと見晴らしのよい客室とレストランが自慢のホテルです。今、ホテルでは NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人のゆかりの地にちなんだフェアを開催中です。是非、お越しください。
場所:横浜テクノタワーホテル(シーサイドライン産業振興センター駅駅下車、京急金沢文庫駅より金沢工業団地循環バス産業振興センター前バス停下車)
内容
鎌倉殿×横浜金沢×鉄板焼レストラン八景 特別コース(8920円@鉄板焼きレストラン 八景(18F))
鎌倉殿×横浜金沢×リューバンカフェ 地産地消ランチコース(3630円@リューバンカフェ(2F))

周遊に便利な切符

金沢八景~鎌倉を結ぶバス路線には上記りんどう号も走ります。

ここまで紹介した聖地を巡る場合以下の切符が便利です。ただし京急線電車か京急線バスのみ使用可能ですので他の交通機関を利用される際は別途切符購入等をお願いします。
※富岡八幡宮、江ノ電バス路線に関しては三浦半島1DAY・2DAYきっぷ三浦半島まるごときっぷ のフリー区間範囲外ですので別途切符購入等をお願いします。

バス路線地図
京急バス
金沢地区
鎌倉・江の島地区
江ノ電バス

三浦半島1DAY・2DAYきっぷ | おトクなきっぷ | 京浜急行電鉄(KEIKYU)

電車:発駅~金沢部文庫駅の往復、金沢文庫駅以南の京急線電車使いたい放題
バス:三浦半島地区の指定バス路線が使いたい放題
値段(1DAY):品川駅~1960円、京急川崎~1640円、横浜~1440円、フリー区間内各駅:1110円
値段(2DAY):品川駅~2070円、京急川崎~1860円、横浜~1660円

三浦半島まるごときっぷ | 三浦半島のおトクなきっぷ | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
デジタル三浦半島まるごときっぷ
電車・バス:三浦半島2DAYきっぷと同じ
グルメ:横須賀海軍カレー本舗を含む横須賀のグルメが味わえます。(1名様1回限り)
アクティビティ・お土産:ボードウォークのそばにある温泉、観音崎京急ホテル SPASSOを含む指定の施設・お土産が利用できます。 (1名様1回限り)

値段

参考:デジタルみさきまぐろきっぷ・デジタル三浦半島まるごときっぷ 発売開始!

京急線・京急バス1日フリーパス
電車・バス:京急線全線および京急バス全線(空港・中距離バスを除く)が24時間乗り放題(PASMOで使用可能、泉岳寺駅では購入できませんのでご注意を)
値段:大人3,000円(税込)小児1,500円(税込)

鎌倉駅周辺バス地図
金沢八景文庫両駅周辺バス地図

参考:一日乗車券をもって横須賀・三浦半島へGo!!

参考リンク

鎌倉殿の13人@NHK
 【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
鎌倉殿の13人伊豆の国大河ドラマ館(伊豆箱根鉄道韮山駅下車、入場料一般400円、中学生以下100円)
鎌倉殿の13人大河ドラマ館(3月1日オープン@鶴岡八幡宮、JR横須賀線、江ノ電鎌倉駅より徒歩、京急線金沢八景駅より鎌倉駅行バス八幡宮バス停下車入場料一般1000円、中学生以下500円)
鎌倉殿×13人の御家人たち「ゆかりの地」めぐり@観光かながわNOW 
横須賀市観光協会
 三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
 三浦一族 散策コース紹介@横須賀市 
 三浦一族カレンダー2022
横浜金沢観光協会
横浜で、鎌倉時代を旅しよう!@横浜観光情報
衣笠観光協会
衣笠商店街
 三浦一党出陣 武者行列 2018/4/22(日)@衣笠商店街写真日記
久里浜観光協会
 久里浜エリアの三浦一族ゆかりの地@久里浜観光協会
満昌寺
三浦市観光協会
電車とバスでGo!その2~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 大矢部編~
電車とバスでGo!その5~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 三浦編~

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“電車とバスでGo!その8~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く~ 鎌倉・金沢編~” への 33 件のフィードバック

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