電車とバスでGo!その5~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 三浦編~

画像:横須賀・三浦半島にゆかりの深い三浦氏の三浦義村は山本耕史さん、和田義盛は横田栄司さんが演じます。@【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」より

華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に
権力の座を巡る男たち女たちの駆け引き──

源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男 二代執権・北条義時。
野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。

新都鎌倉を舞台に繰り広げられる、パワーゲーム。
義時は、どんなカードを切っていくのか──

【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」より

十三人の合議制(じゅうさんにんのごうぎせい)は、源頼朝の死後に発足した鎌倉幕府の集団指導体制である。嘉禄元年(1225年)に設置された評定衆の原型とされる。

十三人の合議制@Wikipediaより

2022年の大河ドラマは鎌倉幕府の初期源頼朝の死後発足した集団指導体制13人の合議制を描いた「鎌倉殿の13人」となりました。そしてその13人の主役のうちの三浦義村、和田義盛の2人は横須賀・三浦半島に縁の深い三浦氏の武将です。ここではこの2人を中心にこのドラマに縁の深い場所言うなればこの大河ドラマの聖地を少し紹介していきます。

横須賀市の大矢部地区に関しては以下をどうぞ
電車&バスでGo!その2~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 大矢部編~ – 横須賀公共交通弱小ポータルサイト (wordpress.com)

三浦海岸地区

来福寺~侍所別当和田義盛の菩提寺~

写真:来福寺

和田山来福寺は、鎌倉時代に活躍した武将和田義盛の菩提寺。
 浄土真宗東本願寺末で、当初は天台宗の寺として鎌倉の名越に創建されたが、和田に移され、さらに現在地へ移された。
 本堂には、義盛の像が安置されている。
 義盛像は室町時代の作と伝えられ、三浦市の指定文化財となっている。

来 福 寺@鎌倉手帳より

さて三浦市で向かう最初の聖地は2人の主役の1人、和田義盛の菩提寺です。

義盛は三浦義明の嫡孫。父は椙本義宗。通称小太郎。三浦郡和田郷に在住。左衛門尉・侍所別当。頼朝の安房再起に義盛は、「平氏を討って我を日本国の侍別当になし賜え」と頼朝に願い出ました。「世にあらば左右にや及ぶべき、約定ぞ」と頼朝は応じ、この場違いな応酬に笑声もあがり、士気は高揚したといいます。
この剛直な義盛の言動から、「三浦大介義明の嫡孫は我なり」の気魂を見ることができる。しかしそこには三浦宗家との対立の萌芽もあったのです。のちに和田氏はその官職・所領でも、三浦氏の宗家を凌ぎました。

三浦一族の主な人物・系図@横須賀市より

和田義盛は侍所別当と言う鎌倉幕府のNo3も務めた三浦氏の出世頭ともいえる存在で、弓の名手であり、武勇において御家人の尊敬を受ける人物であったと言われています。しかしそれ故に三浦義村率いる三浦宗家やNo2である執権北条義時を中心した北条氏にとってはあまり有り難くない存在ともいえ、彼は「鎌倉殿の13人」において重要な存在になっていくのではないでしょうか?

写真:三浦市による解説

来福寺は現在は浄土真宗のお寺ですが、もともと鎌倉にある天台宗のお寺でした。それが和田氏の本拠地和田を経てこの地にたどり着いたとの事、寺宝である和田義盛像をはじめ、和田義盛縁の品もあります。和田義盛像は一般公開されていないとの事ですが、とある機会に見ることができるといううわさもあります。幕末には海岸防備で殉死した彦根、長州藩士のお墓もあるそうで、鎌倉幕府政所別当の大江氏をルーツとした毛利氏の納める長州藩士はどんな思いを抱いたのだろうかと思いをはせてしまいます。

写真:来福寺の庵愛の石碑、これを目印に

アクセス
・来福寺は地域の方々の生活空間にあるためご迷惑にならないようにお願いします。
来福寺 – Google マップ
・京急三浦海岸駅より京急バス横須賀市民病院行き、衣笠十字路行バス池代バス停下車
・衣笠十字路バス停、衣笠城址バス停より三浦海岸行きの各バス路線で池代バス停下車
・三浦海岸駅より徒歩、みうらレンタサイクル ホーム – みうらレンタサイクル (miuracycle.com)

参考リンク
真宗大谷派来福寺 来福寺合唱団『鹿の子』 | Facebook
来 福 寺@鎌倉手帳
【三浦海岸】和田義盛の菩提寺、来福寺へ | 横須賀ぷらから通信 (purakara.com)
三浦一族の主な人物・系図@横須賀市

三浦義村墓所&福寿寺

写真:三浦義村墓所

続いて向かうのは三浦義村の墓所、こちらは金田漁港近くの小さな丘の上にあります。菩提寺である福寿寺に近いこの場所が墓所となっています。墓の下にはきちんと三浦三つ引の紋が飾られています。

写真:墓所から見渡せる三浦海岸

墓所のある小高い丘からは三浦海岸が見渡せます。今は海水浴場として多くの人に親しまれているこの海岸で義村やその郎党、領民たちも泳いだのでしょうか?

福寿寺に向かう階段

続いて三浦義村の菩提寺福寿寺に向かいます。こちらはやや長い階段となっています。

写真:由来を示す案内図

さてその階段の入り口にはこのお寺の由来が書かれています。1184年の一の谷の戦いのとき、地蔵菩薩が先導して鵯越をしたそうです。当時義村は数え17歳、高校生の年齢であの急峻の鵯越を行ったという事実に驚愕します。

写真:勝軍地蔵の皆様

そして参道ではその勝軍地蔵の皆様のお出迎えを受けます。私は吉村の様な孟将でないからかお地蔵様のお導きはありませんが、それでも遠路はるばるご苦労様と言われているような感覚を受けました。

写真:狭いながら庭も整備されている

そして階段を上り終えると本堂にたどり着きます。臨済宗鎌倉建長寺の末寺で、御本尊は聖観世音菩薩とのことです。像は行基菩薩の作と伝えられています。また寺宝として三浦義村の鞍、鎧、脇差等が保存されているとの事でこれらが源平合戦から承久の乱迄の鎌倉幕府確立までの大小さまざまな戦で活躍した宝物は貴重です。特に鞍に触れると麻疹(はしか)が軽くすむという言い伝えが残っているそうです。

写真:一見謎の球体に思えますが、地球儀です。

またお寺の横には謎の球体と後ろには石碑が見られます。これは医師の地球儀と第一次南極観測隊の隊長西堀栄三郎氏と世界的な冒険家植村直巳氏、多田雄幸氏の三氏の「顕彰之碑」だそうです。何故と思わなくもありませんが、法名南向院を名乗った義村の菩提寺だけに南の極へたどり着いた人たちを顕彰したのかもしれません。

写真:暮六つのお知らせ、戦や災害の際の避難誘導色んな役割があったんだろうな

少し進むと鐘が見えます。暮六つのお知らせなどの時間もありますが海沿いの高台と言うと災害時に避難誘導の役にも立ったんだろうなとふと感じてしまいました。

写真:やはり海が望めます。

そして鐘の先の道をたどると木が少し邪魔ですが、やはり海が見えます。きっと義村も「海は良い」と金田湾でとれた魚を宛にお酒を飲んでいたのだろうと思います。

写真;金田朝市会場、レストランもあります。

義村墓所と福寿寺へ向かうバス通りには金田漁港があります。この金田漁港では毎週日曜日5:50~7:30,5月から9月の毎週土曜日12:00~16:00に金田朝市が行われていて新鮮な魚介類が販売されています。朝市がお壊れていない際にも写真のレストランが開いていておいしいお魚が食べられます。寄り道としゃれこんでも面白いと思います。

写真:三浦押村の墓への入口

アクセス
・聖地は地域の方々の生活空間にあるためご迷惑にならないようにお願いします。
福寿寺 – Google マップ
三浦義村墓所 – Google マップ
京急三浦海岸駅より
・剱崎行、あるいは剱崎経由三崎東岡行バス岩浦バス停下車

参考リンク
鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地@三浦市観光協会
鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地めぐりモデルコース@三浦市観光協会
三浦義村の墓(三浦市) (yoritomo-japan.com)
三浦の散歩道 〈第46回〉 みうら観光ボランティアガイド協会 | 三浦 | タウンニュース (townnews.co.jp)
三浦エリア 観光スポット 寺院・神社 福寿寺 (sub.jp)
★福寿寺★三浦観音7番・三浦地蔵12番札所★三浦市金田★ – Deep City 横須賀★横須賀市の地域ガイドブログ★観光やグルメ★おいしいおすすめのお店紹介★ニュースやイベント基地情報★ラーメン居酒屋★ (goo.ne.jp)
金田湾朝市 – (一般社団法人三浦市観光協会) (miura-info.ne.jp)

三崎口地区

和田の里、和田城跡~鎌倉幕府の孟将の本拠地~

「和田義盛の碑」

向かうのは和田義盛の本拠地和田の里、まず最初につくのは和田義盛の碑、地元の人たちが大正時代に義盛の武勇をたたえて建立された碑です。郷土の武人をたたえるというのは時代もあるのかもしれませんが、その愛郷心は素晴らしい事だと思います。

和田城跡の碑

和田義盛の碑を後に進むと三浦初声高等学校和田キャンパス近くに行くと石碑が見えます。これが和田城跡の石碑です。和田氏の本拠地がここにあったことを示しているのですが、本来のお城や城跡がないのが残念です。

写真:こちらも急な白旗神社の階段

続いてはバス通り迄戻り、バス通りを渡って白旗神社へ向かいます。鳥居の後ろには長く急な階段が見て取れます。

写真:三浦市による白幡神社の説明

この神社の由来は和田義盛の戦場での死後、その善政をしのんで、地元の人阿知賀建立した神社です。白籏の名前は平家討伐の戦での勝利の際紅白の幟を建て場内の八幡社に戦勝報告したとあり、またその時の舞から初声高校のある地域の初声の地名も生まれたようです。

写真:和田の精鋭93騎も今や8騎

そして解説の看板の横には8体のお地蔵さんが並んでいます。これは勇猛で知られる和田氏の93騎を模して造られた守護仏の生き残りです。わずか8騎ですが鎌倉幕府でも勇猛で知られる和田氏の一党だけにご神体の和田氏の銅像もきっときちんと守ってくれているでしょう。

写真:和田義盛邸(?)

そして和田義盛の銅像が御神体として奉納されている神社にたどり着きました。きっと「弓が上手になりたい」と祈願すればご利益ありそうな気がします。木々に囲まれ落ち葉も多いですが、参道はそれなりに掃き清められ、地元の方に愛されていることが分かります。

写真:領地の田畑が見渡せる(?)

この神社の売りは周辺の田畑を見渡せるとの事ですが木々が邪魔して今一つと言った感じです。しかし領地を見渡せる場所に鎮座しているのを考えると死してなお「一所懸命」頑張った鎌倉武士の鑑と感じてしまうのは私だけでしょうか?

写真:横須賀地区最長バス路線もアクセスに使えます

アクセス
・聖地は地域の生活の場と密着していますので訪問の際はご注意を
和田義盛の碑 – Google マップ
和田城跡碑 – Google マップ
白旗神社 – Google マップ
京急三崎口駅より
・横須賀駅行、長井行、荒崎行、横須賀市民病院行より各バス路線で和田バス停下車
みうらレンタサイクル ホーム – みうらレンタサイクル (miuracycle.com)
JR横須賀駅、京急横須賀中央駅、衣笠十字路バス停、衣笠城址バス停より
・三崎口駅行、三崎東岡行、三崎港行き各バス路線で和田バス停下車

参考リンク
鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地@三浦市観光協会
鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地めぐりモデルコース@三浦市観光協会
和田の里(和田義盛の和田城址:三浦市) (yoritomo-japan.com)
和田城址~和田義盛の居城跡~三浦半島にある平城 | 歴史探 (akechi1582.com)
和田城址 – 鎌倉タイム (kamakura-guide.jp)
白旗神社 ぶらり探訪三浦半島 (sakura.ne.jp)
⛩白旗神社|神奈川県三浦市 – 八百万の神 (yaokami.jp)

光念寺

鎌倉殿と13人の重臣たちゆかりの地紹介@三浦市観光協会より

1190年、和田義盛による開基・創建とされます。正式名称は「浄土宗見龍山無量寿院」、本尊は阿弥陀仏です。
源頼朝が1180年、平家追討のため挙兵をするも大敗、参戦していた和田義盛は、父・三浦義明が守る衣笠城から落ち延び、久里浜より海上へと逃げました。その際、危機を救ったのは龍神であったと信じた義盛は、発心して筌竜弁財天をこの地に祀ったと伝えられています。この、筌竜弁財天は8本の腕があり武具を持っている独特な弁財天です。また、本堂の天上には左右4体、合計8体もの龍が舞う見事な天上絵があります。和田義盛の発願による運慶作の仏像は芦名の浄楽寺に祀られています(いずれも国重要文化財)。

鎌倉殿と13人の重臣たちゆかりの地紹介@三浦市観光協会より

ドラマ第40回の紀行で取り上げられた寺院です。衣笠城合戦後房総へ落ち延びる際、船上で上に苦しむ義盛や三浦義澄、義村親子など三浦一族のもとに筌(うけ)という漁具が流れ着きこれで漁をして飢えをしのいだのですがこの筌が昇天して龍になる夢を和田義盛が見た事から建立されたそうです。8本の腕に武具を持つ武闘派の弁天様と考えるとある方を思い浮かべるのは私だけでしょうか?場所は三崎港にも近い高台の為、三崎港のグルメを堪能しつつ巡ってみたいものです。

アクセス
三崎口、和田バス停より
・三崎港行城ヶ島行バス三崎港バス停下車
・三崎東岡行バス三崎東岡バス停下車徒歩
三浦海岸駅・岩浦バス停より
・(剱崎経由)三崎港行バス三崎港バス停下車
・三崎東岡行バス三崎東岡バス停下車徒歩

参考
紀行 第40回「神奈川県三浦市・横須賀市」@鎌倉殿の13人
鎌倉殿と13人の重臣たちゆかりの地紹介@三浦市観光協会
光念寺@鎌倉タイム
光 念 寺~和田義盛の龍神伝説~@鎌倉手帳

浄楽寺

公式HPより

寺伝によると、文治5年(1189)に源頼朝が父・源義朝の菩提を弔う為に創建された(鎌倉にあった)勝長寿院が、建永元年(1206)の台風による堂宇破損を機に和田義盛と北条政子の手で現在地に移したとされる。鎌倉にでは大御堂などとも呼ばれ、現在も地名として残る。また、和田義盛が建てた七阿弥陀堂の内の一つという説もある。運慶作の不動明王立像、毘沙門天立像の胎内から発見された仏像の魂である月輪形木札に「文治五年己酉三月廿日庚申 大願主平義盛芳縁小野氏 大佛師興福寺内相應院勾當運慶小佛師十人 執筆金剛佛子尋西淨花房」と記載されることから仏像の発願者は平(和田)義盛と芳縁(妻)小野氏が願主と判明している。

浄楽寺の寺伝@浄楽寺より

この浄楽寺も和田義盛ゆかりのお寺です。もともと鎌倉殿頼朝公の父義朝公の菩提を弔うために創建された勝長寿院を移転したものです。そして意外なのは和田義盛だけでなく当時未亡人だった北条政子もこの移転に絡んでいるところでしょうか、運慶作の不動明王像等質実剛健で豪快な鎌倉時代らしい展示物にも注目です。

アクセス(みさきまぐろきっぷの範囲外ですのでご注意ください)
京急逗子・葉山駅、JR逗子駅より
「大楠芦名口」・「横須賀市民病院」・「長井」「佐島マリーナ入口」・「電力中央研究所」・「湘南佐島なぎさの丘」行、浄楽寺バス停下車

和田・三崎口駅より
「横須賀駅」・「衣笠十字路」行バス林バス停、「荒崎」・「(急行)ソレイユの丘」・「長井」行バス長井バス停、「横須賀市民病院」行バス終点バス停より逗子駅行バスに乗り換え浄楽寺バス停下車

参考サイト
金剛山勝長寿院大御堂
浄楽寺@Facebook
twitter@浄楽寺
浄楽寺@横須賀市観光協会
浄 楽 寺@鎌倉手帳
浄楽寺@鎌倉タイム

正光院

登場人物@鎌倉殿の13人より

巴御前(ともえごぜん、生没年不詳)は、平安時代末期の信濃国の女性。女武者として伝えられている。字は鞆、鞆絵とも。『平家物語』によれば源義仲に仕える女武者。『源平闘諍録』によれば樋口兼光の娘。『源平盛衰記』によれば中原兼遠の娘、樋口兼光・今井兼平の姉妹で、源義仲の妾

巴御前@Wikipediaより

当寺は鎌倉幕府、侍所別当の和田義盛が正治元年(1199年)に妻である巴御前の菩提寺として現在の横須賀市秋谷の乗越海岸に建立したのが始まりとされ、明応7年(1499年)鎌倉光明寺第9世観誉祐崇上人(鎌倉光明寺十夜の祖)が現在の地に移し、開山し、巴御前の遺髪が埋蔵されています。

正行院略縁起正行院HPより

ドラマ第40回の紀行で取り上げられた寺院です。和田義盛が巴御前の為に建立したお寺で、相模湾随一の夕日の名所として知られる秋谷・立石海岸に近い自然豊かな場所にあります。もともとは両海岸にもっと近い場所にあったので和田義盛の意外なセンスも感じられるかもしれません。

アクセス(みさきまぐろきっぷの範囲外ですのでご注意ください)
京急逗子・葉山駅、JR逗子駅より
「大楠芦名口」・「横須賀市民病院」・「長井」「佐島マリーナ入口」・「電力中央研究所」・「湘南佐島なぎさの丘」行、大楠芦名口バス停下車

和田・三崎口より
「横須賀駅」・「衣笠十字路」行バス林バス停、「荒崎」・「(急行)ソレイユの丘」・「長井」行バス長井バス停、「横須賀市民病院」行バス終点バス停より逗子駅行バスに乗り換え大楠芦名口バス停下車
横須賀中央・衣笠駅(衣笠十字路バス停)より
大楠芦名口行バス大楠芦名口バス停下車

参考
正光院公式HP
紀行 第40回「神奈川県三浦市・横須賀市」@鎌倉殿の13人
正 行 院@鎌倉手帳

番外油壺・新井城址

戦国時代の相模を巡る決戦の地も今は

三浦一族滅亡の地である新井城は、面積約128ヘクタールの自然をそのまま利用した要害でした。
相模湾に突出したこの一帯は、小網代湾と油壺湾にはさまれ、三方が海に面した断崖であり、陸路は北方約3キロメートルの大手の引橋のみであり、この橋を切って落とせばどこからも攻め込まれないようになっていました。~中略~
油壺の名のいわれは、永正13年(1516年)新井城を最後の居城として立て籠もった三浦一族が北条早雲の大軍を相手に3年間にわたって奮戦しましたがついに全滅し、一族の将三浦道寸義同(みうらどうすんよしあつ)をはじめその子荒次郎義意(よしもと)は自刃、他の将兵も討死、または油壺湾へ投身したと伝えられ、そのため湾一面が血潮で染まり、まるで油を流したような状態になったので後世「油壺」といわれるようになったとの説があります。

鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地@三浦市観光協会より

三浦浄心『北条五代記』には、背丈は7尺5寸(227センチ)と伝え、最期の合戦で身につけた甲冑は鉄の厚さが2分(6センチ)、白樫の丸太を1丈2寸(364センチ)に筒切りにしたものを八角に削り、それに節金を通した棒(金砕棒)をもって戦い、逃げる者を追い詰めて兜の頭上を打つとみぢんに砕けて胴に達し、横に払うと一振りで5人、10人が押し潰され、棒に当たって死んだものは500余名になった。

三浦義意@Wikipediaより

さて鎌倉殿の13人には直接は関係ないですが、三浦大介義明公の末裔である戦国時代の三浦氏本拠地であり、終焉の地でもある新井城、リアル地蔵菩薩像である三浦義意がまるでゲームのような大活躍をした地でもあります。そしてその地は現在油壷と呼ばれ、室町幕府政所別当伊勢氏に連なり戦国大名の魁と呼ばれる謀将北条早雲と鎌倉幕府創建に多大なる貢献をした猛将三浦氏の末裔との知と力のぶつかり合った激戦の模様を名に残しています。そして今その地は海水浴場として多くの人達に親しまれています。

アクセス
京急三崎口駅、三崎東岡バス停より京急バス油壷温泉行バス、油壷温泉バス停下車

参考
鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地@三浦市観光協会
鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地めぐりモデルコース@三浦市観光協会
新井城址と三浦道寸墓@鎌倉手帳
新井城@埋もれた古城

イベント

鎌倉殿の13人には出てきませんが戦国時代北条早雲と激戦を繰り広げた名将を祀っています。

イベント情報

10月19日(木)
運慶作の仏像 秋の特別開帳
場所:浄楽寺(京急逗子・葉山駅、JR逗子駅より「大楠芦名口」・「横須賀市民病院」・「長井」「佐島マリーナ入口」・「電力中央研究所」・「湘南佐島なぎさの丘」行、浄楽寺バス停下車三崎口駅より「横須賀駅」・「衣笠十字路」行バス、京急横須賀中央駅より三崎口・長井・大楠芦名行バス林バス停より逗子駅行バスに乗り換え浄楽寺バス停下車)
時間:10:00~15:00
内容:国重要文化財の運慶作の仏像を特別御開帳により、拝観することが出来ます。

2023年5月28日(日)
道寸祭り
場所:荒井浜海岸(京急三崎口駅より油壷温泉行バス終点バス停下車)
時間:11時00分~三浦一族供養祭(雨天決行)
   11時45分~笠懸(小雨決行)
内容:三浦一族終焉の地となった油壺、新井城での北条早雲との壮絶な攻防は三年にも及び三浦道寸、荒次郎親子の豪勇振りや、落城の際、道寸と武者のほとんどが油壺湾に朽ち落ちたとされる悲話は、今も波静かな入江の佇まいの中にその面影を忍ばせております。ここに、祖霊の眠りの安らかならんことを祈ると共に、三浦一族のお家芸であった笠懸を開催することにより、この地に残された文化、遺産を広く世に紹介し、かつ、観光振興の一助とするため、道寸祭りを挙行するものであります。
第46回目の開催となる本年も、多くの方に一族の歴史に触れていただけるよう、盛大に開催いたします。
参考
鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地@三浦市観光協会
道寸祭り その1@三浦の村の写真館
三浦道寸祭り笠懸。。。2014.5.25.。。三浦市三崎町小網代。。no.1@Aunt Carrot’s Blog
【番外編】笠懸 三浦の道寸祭り2017@鎌倉への付箋

三崎港~巡礼の合間に美味しいものを~

写真:三崎港うらりマルシェと水中観光船

さて聖地巡礼から少し外れて美味しいものが食べられる場所、三崎港に少し寄り道してみました。写真の建物は三崎フィッシャリーナ・ウォーフうらり、三崎魚市場の近くに立地し、マグロや地魚をはじめ水産加工品、惣菜などを販売する12のお店を抱えるさかな館、農産物を主体とした直売所やさい館を中心に水中観光船や城ヶ島への渡し船、レンタルボートやレンタサイクルなど様々な楽しめるものが用意されている三崎港の観光拠点です。

写真:2番目に美味しいという事は1番は?

神奈川でも最大のマグロ漁港だけにマグロを中心としたおいしそうな飲食店が多いのが特徴です。上の庄和丸は三崎港で2番目に美味しいというのがウリなのですが、じゃぁ1番はどこなのかを探してみたくなります。ちなみに三崎港のお店では京急の三崎まぐろきっぷのまぐろまんぷく券や三浦半島まるごときっぷのお食事券が利用できるお店も多いので、チケットを持っている方はそこから選んでみてもよいかもしれません。

まぐろまんぷく券 | みさきまぐろきっぷ | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
グルメ | 三浦半島のおトクなきっぷ | 京浜急行電鉄(KEIKYU)

写真:海鮮丼をいただく

ちなみに私が訪れた際は上のお食事処で海鮮丼をいただきました。一見武骨ですがなかなかおいしくいただけました。

写真:三崎港行バス、バスは特に三崎口方面から本数は多いです。

アクセス
三崎口、和田バス停より
・三崎港行城ヶ島行バス三崎港バス停下車
・三崎東岡行バス三崎東岡バス停下車徒歩
三浦海岸駅・岩浦バス停より
・(剱崎経由)三崎港行バス三崎港バス停下車
・三崎東岡行バス三崎東岡バス停下車徒歩

参考リンク
三崎マグロ 三浦市の産直品売り場 うらり (umigyo.co.jp)
日帰り三浦半島(三崎港) ~庄和丸・ミサキドーナツ・うらりマルシェ~ : いけたび2 (exblog.jp)
コスパ最高!みさきまぐろきっぷでお出かけVOL.5 うらりマルシェと城ヶ島 : そんな毎日、こんな毎日 Powered by ライブドアブログ (blog.jp)
三崎の魅力はマグロだけに非ず。レトロな町並みの中に新しさが混在する神奈川・三崎1泊2日 (1/2) – OnTrip JAL

お勧めの一日乗車券

2023年10月1日~2024年1月31日
かながわ鉄道割
・10月から開始する「かながわ鉄道割」にて以下のデジタル三浦半島まるごときっぷ、デジタルみさきマグロきっぷを含む4つのきっぷのデジタル版が対象となり平日 30%、土休日 20%割引で購入できるようになります。これらの企画乗車券を駆使してお得に三浦半島に遊びに行きましょう。

写真:三浦海岸駅・三崎口駅をはじめとする主要箇所でレンタサイクルが利用可能

みさきまぐろきっぷ | おトクなきっぷ | 遊ぶ・出かける | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
デジタルみさきまぐろきっぷ
内容:三崎口駅までの京急線電車往復乗車券にバスに関しては指定区間使い放題+指定店舗で使えるまぐろまんぷく券、指定施設・お土産店で使える三浦・三崎おもいで券がついた三浦観光に使える切符です。
値段
※三浦海岸駅~ 池代バス停及び浄楽寺はバスのフリー区間に含まれていないのでご注意ください。

参考:デジタルみさきまぐろきっぷ・デジタル三浦半島まるごときっぷ 発売開始!

三浦半島1DAY・2DAYきっぷ | おトクなきっぷ | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
内容:上大岡駅以北の京急線各駅~金沢文庫までの京急線電車往復+金沢文庫以南の京急線電車全線、京急バス指定路線乗り放題

三浦半島まるごときっぷ | 三浦半島のおトクなきっぷ | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
デジタル三浦半島まるごときっぷ
内容:三浦半島2DAYきっぷの内容に+指定店舗で使えるお食事券、指定施設・お土産店で使えるチケットがついた豪華版です。

参考:デジタルみさきまぐろきっぷ・デジタル三浦半島まるごときっぷ 発売開始!

京急線・京急バス1日フリーパス
電車・バス:京急線全線および京急バス全線(空港・中距離バスを除く)が24時間乗り放題(PASMOで使用可能、泉岳寺駅では購入できませんのでご注意を)
値段:大人3,000円(税込)小児1,500円(税込)

参考:一日乗車券をもって横須賀・三浦半島へGo!!

三浦COCOON
内容:横須賀、三浦、逗子、葉山、鎌倉など、三浦半島地域の地元の方々と一緒に「COCOONファミリー」を結成し、三浦半島での様々なすごしかた提案を行うウェブサイトです。旅前における、三浦半島での体験アクティビティの検索から予約・決済、旅中における最適な移動手段やすごしかたの提供など、ワンストップで便利な観光体験を提供します。

みうらレンタサイクル ホーム – みうらレンタサイクル (miuracycle.com)
内容:三浦海岸、三崎口両駅をはじめ三崎港・城ヶ島・油壷を拠点に使える電動アシスト付自転車によるレンタサイクルです。
値段:1日1600円(2100円)、3時間900円(1100円)():チャイルドシート付
みさきまぐろきっぷ の 三浦・三崎おもいで券で平日1日、土休日3時間の利用が可能です。

超小型BEVカー「my-mo(ミューモ)」で三浦を満喫!
内容:三浦半島にトヨタ製超小型BEVカー「COMS」を使った新しいレンタルモビリティ「my-mo(ミューモ)」が登場!
値段:1,200円(税込)/1時間
みさきまぐろきっぷ 三浦半島まるごときっぷで1時間の利用が可能です。
営業時間
三浦海岸駅前ポート:9:00~17:00
三崎口駅前ポート:8:30~17:30
三崎港ポート:10:00~17:00

みうらリゾート トゥクトゥク
内容:三浦で話題の大人気アクティビティ!三浦でトゥクトゥクに乗ろう!!
都心から1時間のアーバンリゾートの三浦で楽しめる「トゥクトゥク」のレンタカーです。ご利用は普通自動車免許をお持ちであれば、どなたでも運転可能です。
値段
★4人乗り:2時間利用:7,480円(6,732円)
★7人乗り:2時間利用:10,780円(9,702円)
※()内はみさきまぐろきっぷ 三浦半島まるごときっぷでの優待料金です。

小網代湾を望む絶景露天風呂 油壺温泉
場所:京急油壺観潮荘(京急バス油壷温泉バス停下車徒歩)
値段:大人1200円(12歳以上 入湯税150円別途)、子ども 600円(未就学児のみ大人1名につき幼児1名無料)
みさきまぐろきっぷ 三浦半島まるごときっぷでの利用が可能です。


他の聖地も含めた「鎌倉殿の13人」をより楽しむ為の関連リンク
鎌倉殿の13人@NHK
 【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
鎌倉殿の13人伊豆の国大河ドラマ館(伊豆箱根鉄道韮山駅下車、入場料一般400円、中学生以下100円)
鎌倉殿の13人大河ドラマ館(@鶴岡八幡宮、JR横須賀線、江ノ電鎌倉駅より徒歩、京急線金沢八景駅より鎌倉駅行バス八幡宮バス停下車入場料一般1000円、中学生以下500円)
三浦市観光協会
 鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地 特設サイト@三浦市観光協会
 鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地@三浦市観光協会
 鎌倉殿と13人の重臣たち ゆかりの地めぐりモデルコース@三浦市観光協会
鎌倉殿×13人の御家人たち「ゆかりの地」めぐり@観光かながわNOW 
横須賀市観光協会
 三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
 三浦一族 散策コース紹介@横須賀市 
 三浦一族カレンダー2022
衣笠観光協会
衣笠商店街
 三浦一党出陣 武者行列 2018/4/22(日)@衣笠商店街写真日記
満昌寺
横浜金沢観光協会
横浜で、鎌倉時代を旅しよう!@横浜観光情報
電車とバスでGo!その2~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 大矢部編~
電車とバスでGo!その8~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く~ 鎌倉・金沢編~

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電車とバスでGo!その11~女神のカフェテラスの聖地三浦海岸を少し歩く~

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